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運用事例あり!ファンマーケティングにおけるDiscord活用法

先日、株式会社HIKEは、ゲーム総合情報サイト「Game8」を運営する株式会社ゲームエイトと共同で「ゲーム業界におけるDiscord(ディスコード)を活用したファンマーケティング」をテーマとしたウェビナーを開催しました。株式会社バンダイナムコエンターテインメント様のご協力のもと、発売予定の『SYNDUALITY Echo of Ada』における実際のDiscord運用事例について具体的に解説しました。

エントリー参加率70%越え(エントリー数:110名、参加者数:84名)と、Discord活用への関心の高さがうかがえました。質疑応答も多くいただき、終了後の問い合わせから具体的に進んでいる案件も出ています。

今回はウェビナーでの内容をもとに、あらためてDiscordを活用したファンマーケティングについてご紹介しましょう。

※Discordの特徴について、以前に下記のnoteでまとめていますのでこちらもご参照ください。

ゲームへの熱量が高いユーザーほどDiscordを積極的に利用


株式会社MOTTOが2023年10月に行ったアンケート「主要SNS、コミュニティサービスの認知率と利用率」によると(※)、Discordは認知率40.2%、利用経験率は20.2%でした。しかし、日本国内のゲーマー層で区切れば、認知率57.3%、利用経験率は31.9%と大幅に増加し、ゲーマーとの親和性が高いツールであることがわかります。

また、ゲームへの課金帯別の日本国内のゲーマーのDiscord認知率、利用率の統計では、毎月課金を行うゲーマーと毎月無課金のゲーマーを比較において以下のような結果が出ています。

認知率:課金ゲーマー70.2%、無課金ゲーマー40.5%
利用経験率:課金ゲーマー42.0%、無課金ゲーマー18.0%

認知率で課金ゲーマーが無課金ゲーマーの約1.5倍、利用経験率では課金ゲーマーが無課金ゲーマーの約2.5倍となり、ゲームへの熱量が高いユーザーほどDiscordを積極的に利用していると推測できます。
※:国内ゲーマーのSNS、コミュニティサービスの利用調査2023

ファンマーケティングにおけるDiscordの関わり


ゲーム市場の成熟に伴い、ユーザーのプレイ基準も日々変化しています。それに伴いファンマーケティングの在り方も変わり、傾向としてはより細分化する方向にあります。ユーザーに向けて広告を展開するだけではなく、ユーザーと継続的な関係を築き、より密なコミュニーケーションをとることで、潜在的なユーザーを熱量の高いユーザーへと引き上げなければなりません。

・潜在ユーザー:同ジャンルゲームに興味がある。
・見込みユーザー:リリースされたら遊んでみたい。
・新規ユーザー:ダウンロードして遊んでくれた。
・アクティブユーザー:継続して遊んでくれた。
・課金ユーザー:課金してくれた
・ロイヤルユーザー:継続して課金してくれる

ユーザー層を上のように分析した場合、必要なのは数あるタイトルの中から「見つけてもらう」過程と「プレイするきっかけ」を与えた上で、「プレイし続けてもらう」環境を整備することです。

Disocrdはこの3つの過程のうち「プレイするきっかけ」作りと「プレイしてもらう」環境整備に密接に関わっています。より具体的にいうと、見込みユーザーを「ダウンロード」→「継続プレイ」→「初回課金」→「継続課金」と昇格させていくために有用なコミュニケーションツールなのです。

Discordを使うメリット


ではなぜDiscordがファンマーケティングに有用なのか、その理由を挙げておきます。

■熱量の高いユーザーに情報が届く

参加してくれるのは、当該コンテンツに対して何らかの興味を持つ熱量の高いユーザーなので、効果的な情報発信ができる。

■関心の高いユーザーの意見を集めやすい

情報を届けやすいだけでなく、関心の高いユーザーの意見を集めやすい。

■ユーザー同士のコミュニケーション

ユーザー同士も深いコミュニケーションをとることができ、コンテンツへの関心を自然にお互いが高め合っていく状況が期待できる。

■情報を一括更新

Xや公式HPの更新を同時に通知できるので、すべての公式情報を1箇所にまとめてユーザーに届けることができる。

また、意外に知られていないDiscordの機能として、以下のようなものがあり、使用感の向上や活性化に繋げられます。

・ユーザーのアクションに応じてRPGゲームのように経験値が付与できる。
・レベルにあわせてアイコンやサーバー内での役職が付与できる。
・ユーザーからの問い合わせを⾃動で⾮公開のDMに切り替えて対応できる。
・リアルタイムでテキストを多⾔語に変換できる。

■Xとの使い分けによる相乗効果

ただしDiscordにも苦手なことはあります。たとえば同じSNSのX(旧Twitter)と比較した場合、拡散性や瞬発力についてはXの方が有効です。しかし、Xの場合、離脱も起きやすいという欠点があり、逆にDiscordではファンのコミュニティを形成することで離脱が起きにくくなります。

どちらが優れているということではなく、目的に応じて使い分けることが重要であり、併用することで相乗効果も生まれてきます。

ゲームタイトルにおける運用事例


ここで、株式会社バンダイナムコエンターテインメント様より発売予定である『SYNDUALITY Echo of Ada』のDiscord運用事例についてご紹介します。

■SYNDUALITY Echo of Ada(株式会社バンダイナムコエンターテインメント)

『SYNDUALITY Echo of Ada』はバンダイナムコグループが手掛けるゲーム×アニメ×ホビーのメディアミックス作品です。『SYNDUALITY Echo of Ada』の公認Discordサーバーは2023年9月にオープンし、現在1,100人以上のユーザーが参加しています。

SYNDUALITY Echo of Ada公式サイト:https://synduality-ada.bn-ent.net/

コミュニティでは東京ゲームショウへの誘導や参加できない方へのレポート、先行体験会、プロデューサーとのQ&Aなど、濃い企画が目白押しで、アニメOA時の熱量をゲーム発売時までキープしています。

■Discordを立体的に活用するプロモーション例

さまざまな施策のハブにDiscordを置くことで立体的なプロモーションが可能にします。WEBプロモーションやSNS施策、OOHなどの広告施策とDiscordを絡めることで、コミュニティの活発化が見込めます。

イベント例

・街中でゲリラ的に置かれたOOHをDiscordで報告
・フレーバーテキストが記載されたカードなどをピールオフ広告で展開し、

Discordでシェア

・インフルエンサーと一緒に配信やアニメを鑑賞するイベントで、インフルエンサーのファンもDiscordに巻き込む

最後に


今回はゲーム業界のファンマーケティングにおけるDiscord活用法とその事例についてご紹介しました。HIKEではDiscord運用のトータルサポートが可能となっております。

■開発/設計

ゲームやコンテンツに合わせたサーバー開設から設計

■運営

定期的な投稿から問い合わせ対応、規約違反アカウントの監視

■各種カスタマイズ

サーバー内スタンプ実装、デザイン

■企画

コンテンツの世界観に合わせたイベント、ツール導入など 

お持ちのIPコンテンツに寄り添った提案をさせていただきますので、お気軽にご相談ください。

お問合せはこちら
https://hike.inc/contact/offer/

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